院長ブログ 05
当院をご利用の皆様、梅雨真最中で鬱陶しい日々が続きます。
コロナもなかなか終息の兆しが見えず閉塞感もありますが、やまない雨はありません。
梅雨も必ず明けます。
もちろん災害に対する準備は怠りなくやっていく事が必要ですが、悪いことばかり続くわけではありませんので、希望をもって生活してまいりましょう。
さて、今回は少しくだけた話題で、日本酒のあれこれについてお話ししようと思います。
院長ブログとしては少し不謹慎と叱られるかもしれませんが、少しでも楽しい話題という事で私がほんの少しだけ(笑)たしなむ日本酒の話題を取り上げます。
今回は第一弾としてまず『日本酒の基本的な分類』についてお話しします。
基礎知識として精米歩合という言葉を紹介いたします。
ご存じのように日本酒はお米から作られますが、私たちが日ごろ食べている食用米とは違う種類のお米(山田錦に代表される酒米)を用いることが一般的です。
お米は一般的に中心部(心白と言います)に行くほど純粋なでんぷんがあり、表面に近い部分にはでんぷん以外のたんぱく質や脂質、ビタミンなどが多く含まれます。*【図1】をご参照ください。
精米歩合というのは酒米の表面を削って残った部分の割合を指します。
従って精米歩合が小さいほど多く削っていることを表し、すなわち純粋なでんぷんのみがお酒の材料として使われることで雑味と言われる複雑な味わいが取り除かれているという事になります。
さて、日本酒の分類についてですが、簡単に言うと米と米麹だけで作られたお酒を純米酒、それに醸造用アルコールを加えて飲みやすくしたものを本醸造酒と言います。
また、先に述べた精米歩合で分類すると、精米歩合60%以下のものを吟醸、50%以下のものを大吟醸と言います。
【図2】をご参照いただくとわかると思いますが、米と米麹のみで作られ、精米歩合が50%以下のものを純米大吟醸と呼ぶわけです。
吟醸という言葉は読んで字のごとく“吟味して醸す”すなわち丁寧にこだわって作られており、したがって値段も少しお高めです。
ただこれは良し悪しではなく、あくまで好みの問題で雑味がなくフルーティな純米大吟醸が好きな方もいれば精米歩合が低く、どっしりとした日本酒本来の味わいを好む方もいらっしゃいます。
季節、一緒に食べる食事との相性を考えて選ぶのがいいと思いますし私はそうしています。
お酒に限らず嗜好品は自分の好きなものを健康に気を付けつつ自由に選ぶというのが基本だと思います。
最後に私自身が日本酒を好きになった原点のお酒を紹介いたします。
比較的有名な酒蔵である宮城の佐浦酒造の『浦霞(うらかすみ)』です。
『純米生原酒、しぼりたて』と書いてあります⬇︎⬇︎
今日の豆知識で言えば吟醸や大吟醸ではない普通の純米酒という事になります。
ところで生、原酒、しぼりたてなどよく聞く言葉ですが本当はどういう意味なんでしょう。
それは次回のブログでお話ししようと思います。こうご期待。
皆様、これから暑くなってまいります。コロナ対策はもちろんですが、熱中症対策も万全にして夏を乗り切ってまいりましょう。