院長ブログ 06
当院ご利用の皆様。早いものでいよいよ11月に入りました。
当院の暖房運転も始まり、いよいよ冬に向かう季節です。
換気を怠りがちになる季節ですので感染対策に留意しつつしっかりコロナ禍の冬を乗り切ってまいりましょう。
さて、今日は『DX(デジタルトランスフォーメーション)』について少しお話しいたします。
DXと言ってもピンとこない方も多いと思います。
DXとはウィキペディア(電子のフリー百科事典です)によれば…
定義・解釈が多義的ではあるものの、おおむね「企業がテクノロジー(IT)を利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」というIT化といった意味合いで用いられる。
とあります。
DXはとても広義の言葉であり難しく言えばきりはないのですが
その第一歩としてデジタライゼーション(平たく言えばデジタル技術で業務をやりやすくしようという事)が身近に実現できる方策であろうと考えられます。
近年働き方改革に向けてタスクシフト、タスクシェア(業務-特に医師の業務-を他の職種が分担する事)が唱えられておりますが、人ができることにはやはり限界があります。
それぞれの職種にそれぞれの業務があり、他職種の業務を割り振られたら自分の業務も整理が必要です。
そこで省力化、効率化を担うツールがデジタル技術というわけです。
当院の取り組みとしては、まず、会議をペーパーレスとし、iPadを用いて資料を配布することを始めます。
次に会議の議事録を音声による文字起こしで行う予定もあり、省力化を目指しています。
また、院内PSHをスマホに変更し、直接電子カルテを閲覧したり入力できるシステムも検討中です。
このシステムを導入すると出張中でも直接カルテに指示ができますし、また、院内にいないスタッフを交えて様々な会議等ができますので病院運営に関しても極めて有用です。
すでに県内のいくつかの病院で様々なDXの取り組みがなされており、当院も遅れることなく様々な機器、ツールを導入していこうと考えております。
また、DXとは少しニュアンスが異なりますがUp-To-Dateという世界中の論文やガイドラインに瞬時にアクセスできる優れたツールを病院として導入致しました。
医学、医療の進歩は日進月歩で、良い医療、看護を提供するために我々医療従事者は日々研鑽が必要です。
このようなツールを導入することで正確な情報にいつでも触れることができますので職員にとっても、ひいては患者の皆様にとっても極めて有用と考えています。
今回は少し難しい話でしたが、病院も近代化の波に遅れることなく変わっていかなければいい医療を提供できない時代ですのでその一端をお話しいたしました。
これから寒くなってまいります。
皆様、コロナ、インフルエンザにも留意しつつご自愛の上お過ごしください。