院長ブログ 02
当院ご利用の皆様。
コロナが猛威を振るう中、色々と制限の多い生活を強いられご苦労をされていることとお見舞い申し上げます。
さて、前回は赤十字の話をさせていただきましたが、今回は少しくだけた話題で少しでも和んでいただこうと思います。
先日近所に住む三男が、私の誕生日のお祝いにと焼酎を持って来てくれました。
コロナが落ち着いているときには時々一緒に飲んでお互いの仕事のことなど話しているので、自分も飲もうとの魂胆は見え見えでしたが(笑)、ありがたく頂きました。
私はお酒のラベルを少し集めているので珍しい名前のお酒には興味があります。その中でも今回のものは初めて目にしたものでした。
“一寸先は光“
いい言葉ですね。
コロナ禍の折、あまりいいことがないのでこのような言葉を聞くと勇気をもらいます。
調べてみますと、これは、セコムの創業者である飯田亮氏(1933年~)の言葉だそうです。
実業家として1962年に日本初の警備保障会社セコムを設立し、現在は取締役最高顧問を務めておられます。
皆さん、似た言葉として「一寸先は闇」ということわざはご存じでしょう。
このことわざは江戸時代に生まれたもので、暗い夜道を歩くと一寸(約3センチメートル)先は暗くて見えないところから、少し先は予測がつかない、転じて、もし今物事が順調にいっていても、その先はすぐどうなるか分からない、大きな闇が待っているかもしれない、ゆえに注意を怠らないようにという戒めの意味が込められているとされます。
まさに今、コロナという闇の中を手探りでもがいている我々医療従事者の気持ちを代弁しているとも言えます。
逆に「一寸先は光」は、もし今闇に包まれているとしてもすぐ先には明るい光がある、希望が待っているという意味だと思います。
ちなみに私の座右の銘は「明けない夜はない」です。
これはシェークスピアのマクベスの中に出てくる言葉で、今は闇の中にいるけれど、必ず夜明けは来る、いい時代が来るという意味だと思っております。
今はコロナ禍で、いつまで続くのだろう、本当に抜け出す時が来るのだろうかと不安にも思いますが、もう少し待てば必ず夜明けが来る、光の中に身を置くことができるという希望があれば、もう少し元気を出して歩いていけるのではないでしょうか。
「一寸先は光」。この言葉を信じて勇気を持って前に向いて歩んでいきたいものだと思います。
早くコロナが終息し、皆さんの生活が元に戻ることを祈りながら今月のペンを置きたいと思います。